High F 記念日と、夜の女王と、ほうきの新調
このあいだ、High F がめちゃくちゃ楽に出たのです。びっくりしました。
これまでの自分にとってのリミットはHigh Dで、High Esはたまに手が届くかな?という状態。ノルマやルチア、セミラーミデで声の調整をしてきました。でも、自分はトゥーランドットやワーグナーを歌うタイプで、超高音を求められるタイプの声ではないから、そこまでこだわらなくても、まあ別にいいかな…と思ってきました。
それが、「今日は調子が良さそうだから、試してみよっかなー」と、広いスタジオで軽い気持ちで試したら、High Esを通り越して、High Fが出ました。びっくりしました。タイプだとか何だとか、自分の狭い了見で決め付けているんじゃないよと、どやされた気がしました。
High Fと言えば、自分にとって特別な役の夜の女王が浮かびます。これ、いつか歌えたりしたら、かっこいいなあと願っていた中学生の頃が蘇って、久しぶりに夜の女王の楽譜を見直してみました。
広いスタジオで試してみないとわかりませんが、2幕アリアでの体の使い方はなんとなく分かるような気がします。そして、言葉を読み込んでみると、トゥーランドットやエレクトラのような強くて濃い怒りがこみ上げてきます。言葉に引きずられず、情感を楽器として奏でていくことに徹すれば、大丈夫かもしれません。
次回のスタジオで試してみるのが、とても楽しみです。わくわく!
それにしても、どうしていきなりHigh Fが出るようになったのかな?と考えています。
ひとつ、最近変わったことがあったといえば、ほうきを新調したこと。この記事の写真は、戸越銀座の「もくもくいし」さんでお迎えしたほうきとはりみ(ちりとり)です。
このほうきが、なんとも官能的な掃き心地で…!! とっても柔らかくて、床に吸い付くようなのです。細かい埃も取れるようになって、掃除の質が上がりました。
そうすると、掃除が楽しくなってきます。家中、ぴかぴかにしたくなってきます。玄関のドアを拭いたり、ベランダを外箒で掃いて拭いたり、台所をぴかぴかにしたり。その間、呼吸法も続けています。
そんなぴかぴかの楽しい状態で、広くて気持ちのいいスタジオに行ったら、High Fが出ました。面白いものですね。相関関係はわかりませんが、掃除が楽しくなったことによって、マインドセットが整っていたのかもしれません。
なにはともあれ、歌うことに新たな楽しみを見出しました。夜の女王、勉強を始めてみます。
0コメント