「灯火の先」ありがとうございました



ポスト・鼓動する聲 完結編「灯火の先」、おかげさまで無事に終演いたしました。関係各位、心より感謝申し上げます。


45分間、ほぼストレートプレイという今回の作品では、抽象度高く在ることを心掛けていました。現実に寄りすぎず、でも真実を伝えていけるように。途中、台詞での狂乱の場面もあったのですが、飛沫の問題もあったので、稽古場では設計図をなぞる程度の慣らし運転を重ねておりました。本番になって、思いっきり踏み込んだ感じです。


本番の時間の流れは、いつもとまったく異なるものでした。深海の底にいるように、ゆったりと指先まで動かしていける感覚や、涙が流れていく様を冷静に感じられる感覚が、新鮮でもあり、どこか懐かしくもありました。改めて、舞台芸術への変わらぬ愛情を深く意識しました。


今回演奏したのは、3曲ともドイツ語。マスカーニの「アヴェ・マリア」も、ドイツ語で歌いました。「愛か死で、私を救ってください」と歌い上げるこの詩は、とても心に染みました。マルクスも、クララ・シューマンも、静かに語っていきました。



舘亜里沙さんはじめ、ご一緒にこの舞台をつくりあげてくださったチームの皆様に、心からの感謝を捧げます。ありがとうございました!!



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まあるく、生きる。 まあるく、暮らす。