「駒込珈琲物語」について
「駒込珈琲物語」という小説を、毎週土曜日に更新しています。駒込を舞台にした作品です。街には続きを楽しみにしてくださる方もいてくださって、すごく嬉しいな…と感謝しながら、パラレルワールドの駒込を描いています。
つい最近のことですが、「ブックトープ」という試みを知りました。もともとは山形で発祥したアートプロジェクト。街全体を本棚に見立てて、街全体を文学の舞台として、すべての読者を主人公にするという試みに、心が躍りました。
ここ駒込でも、街の素敵なフリーペーパー「こまごめ通信」が毎月発行されています。街の様々な風景が、街に暮らす方々によって綴られている「こまごめ通信」は、まるで小さな散文詩集のようです。
「こまごめ通信」や、Facebookのコミュニティ「駒込を楽しみ隊」で出会った方々とのご縁の広がりから、インスピレーションを頂いて、「駒込珈琲物語」を綴っています。
「駒込珈琲物語」では、これまで自分が見てきた世界も融合させていければ…と願っています。例えば、主人公の女性にとって重要な存在となっていくマンションの大家さん・通称「マダム」は、オペラやバレエの舞台美術の世界で第一線を走り続けてきた…という設定です。そして駒込は、生涯オペラを愛してやまなかったドナルド・キーン先生の暮らしていた街でもあります。そんなピースをひとつひとつ組み合わせながら、主人公の女性の成長を、私自身も楽しみに見守っているところです。
来週はどんな展開になるでしょうか。一週間、彼女らと過ごす時間を愉しみながら過ごします。
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